以下は雑誌inCiderJapanの第11号に掲載された記事です。
ホット・スパイス・サイダーは、mulled wine(モルドワイン)ともよばれ、古代の異教徒たちの“Wassail(ワッセイル)”の儀式へまでも遡れるほど、古くから伝統的な冬のドリンクとして親しまれてきた。ちなみに、“wassail”とは、アングロサクソン(古英語)の“良い健康”を意味する“waes hael”に由来する。彼らがこの儀式で飲んでいたドリンクは、スパイスドエール、凝乳、ローストりんご、卵、クローブ、しょうが、ナツメグ、砂糖がブレンドされたものだった。
さて、現代のスパイスドサイダーはというと、アップルサイダーにシトラスオレンジやナツメグ、クローブ、シナモンなどのスパイスを混ぜ、ホットで飲まれている。冷え込む冬の日や寒い夜に飲めば身体がポカポカになるだろう。
今回は、オーストラリア、タスマニアのWillie Smith’s Cider Makers(ウィリースミス・サイダーメーカーズ)社に特別にシェアしていただいたレシピを皆さまにご紹介させていただく。驚くほど簡単に作れるだけでなく、絶対に美味しいと思っていただけるおすすめレシピだ。
材料 (3〜4人分)
カルダモンホール 2粒
シナモンスティック 1.5本
クローブホール 小½
スターアニスホール 1つ
オールスパイスホール 1粒
しょうがスライス(皮なし) 1枚
ブラウンシュガー 大1
Willie Smith’s Ciderオーガニック(355ml缶) 4本
作り方
- 鍋にサイダーを入れ、中火で、沸騰しないように気を付けながら十分に温める。
- ①にオールスパイスとしょうがスライスを加え、鍋を混ぜながらブラウンシュガーも追加する。好みによってそれぞれの量を調整しよう。
- スパイスを入れてから30分程経ってから飲むのがおすすめ。飲みきれない場合は、冷蔵庫で保存し、飲む前に温めれば良し。その場合、新鮮なしょうがを加えることで、フレッシュさを取り戻せる。少量だけ作りたい場合は、材料を半量、1/4量だけ使っても良い。