日本のサイダー | 長野県松川町

Cider in Japan | Matsukawa, Nagano | 日本のサイダー | 長野県松川町 | シードル

以下は雑誌inCiderJapanの第1号に掲載された記事の一部です。


シードルは何年も前から日本国内で入手することが出来たが、市場と言う意味では生産者にとっても消費者にとっても比較的新しい。シードルやシードル造りの歴史と文化が古くから伝わるイギリス、アメリカ、
フランスなどとは異なり、日本の生産者がシードルに興味を持ち始めたのには経済的な理由があった。

日本は昔からりんごの産業が盛んな国だが、農園の後継者の減少、増え続ける悪天候や自然災害により、新たな収入源としてシードル産業に目に向けることを余儀なくされたのだ。

長野県南部、下伊那郡にある松川町が一つの例だ。松川町もその周辺地域同様、りんごの栽培で有名だ。人口13,100人の町に200程の農園があり、りんごだけでなく、梨、さくらんぼ、ブルーベリー、プルーン、プラムなど驚くほど豊富な果樹を栽培している。

日本で間もなく開花するであろうシードル産業について地元の農家の方々と話をするため、我々は10月に松川町を訪れた。今回案内してくれたのは、30年以上「金山農園」を親子で経営し、知人でもある金山秀和(かねやまひでかず)氏だ。金山農園では有機農業でりんご栽培に力を入れている他、りんご狩りも提供している。ここ3~4年の間にシードル造りを始めた農園は10か所くらいあるのではないかと金山氏は言う。

我々はまず、小規模ながら町のシードル造りを語るには欠かせない「まし野ワイナリー」に足を運んだ。30年前、りんごジュース造りを始めたまし野ワイナリーだが、米国産輸入りんごジュースの影響で売り上げが打撃を受け、りんごワインにも手を広げる事を決めた。1991年にりんごワイン製造のライセンスを所得し、以降、生産している。更に3年前からは発泡性のシードル造りも始めた。りんごやぶどうを専門に取り扱っているワイナリーの多くは人材や時間、設備が不足し、新たにシードル造りを始めることが困難だが、気さくな代表取締役の宮沢喜好(みやざわきよし)氏率いるまし野ワイナリーは、ワインとシードルの両方を手掛けることが出来る恵まれた環境にある。


記事全文を読むには、ここをクリックしてメールでハードコピーのバックナンバーをお求めください。

You may also like

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。