北沢小西

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以下は雑誌inCiderJapanの第12号に掲載された記事です。


下北沢は、のんびりとした雰囲気と自由さが漂う都内のヒップな地区として知られている。細く曲がりくねった道の両側にはミックステイストなカフェや古着屋、ヴィンテージレコードショップ、アートギャラリー、ライブハウス、バーなどが並ぶ。 そして、“下北(しもきた)”の愛称で親しまれているこの地域には、ひと際長い歴史を持つ酒屋があり、そこは、少なくともここ7年の間、かなり熱くサイダーをサポートしている。国内でサイダーを積極的にプッシュし始めた店舗としてはかなり早い方だ。サイダーを求める者なら絶対に行くべき場所である。 しかし、ドアの近くに立つR2-D2に目を惹かれることがなければ、気付かないうちに通り過ぎてしまうかもしれない(この地域では面白そうな店ほどひっそりと佇んでいる気がする)。それでも、店内に一歩踏み入れることができれば、最先端でフレッシュな国内外のクラフトビールやサイダーがぎっしりと詰まったショーケースに辿り着く。 1931年にオープンした「北沢小西」は、現在、三代目店長の倉嶋恵美氏が経営している。倉嶋氏の義祖父が開店した店で、そのルーツは17世紀の江戸時代にまで遡る。今年、輝かしく90周年を迎える 北沢小西だが、コロナウイルスの蔓延が続く中、満足に祝うことができないかもしれないので、我々は一度ここで彼女らを祝福させていただきたい。 2013年、店舗改装と同時に倉嶋氏が正式に店長に就任した。販売商品もワインを主に取り扱い始めた。しかし、近隣に次々とオープンする小規模チェーン店との激しい競争もあり、彼女と当時サラ リーマンだった夫は危機感を覚えたのだという。切り抜けるために、ノンアルコールの地サイダーの販売も試みたが、やはりアルコール程の収益は望めなかった。熟考の末、ビール販売を見つめ直 すことにした。そうして、彼女らは当時急速に発展していた日本のクラフトビールシーンと出会うのだ。 倉嶋氏の夫は、できるだけ多くのクラフトビールのイベントに参加し始め、すぐにビールコミュニティーのフレンドリーさに気付いた。やがて、多くのクラフトビールインポーターと親交を深め、中にはサイダーを輸入しているというインポーターとも出会う。新たな繋がりをきっかけに、倉嶋氏は、長年自身がサイダーはこうあるべきだと思っていた味に出会ことができ、とても興奮したという。この運命的な巡り合わせをきっかけに、北沢小西はクラフトビールとサイダーに力を入れたショップへと変わっていった。 倉嶋氏に、サイダーの受け入れられ方が時の流れとともに変わったかどうか訊ねてみた。 「いつだってサイダーを拒否されたことはありません。上質なサイダーは皆好きなんだと思います。ここ数年は輸入サイダーも増え、それぞれの説明が大変になるぐらいたくさんの種類を取り扱っています。でもそのおかげで、自分たちにはどんなお客様にも必ず飲めるものをおすすめできます」 まさにこれこそが、我々が北沢小西を高く評価し、薦める理由である。彼女らは自分たちが取り扱っているブランドについて豊富な知識があるだけでなく、その知識を共有することを心から楽しんでいるのだ。 実は、ソーシャルディスタンスが常識になる前は、北沢小西の店内では角打ちを行っていた。それも店に足を運びたくなる理由の一つだった。現在はテイクアウトのみとなっているが、お気に入りのサイダーショップがまだない方は、是非北沢小西を“推し”にしてはどうだろう。 最後に、これを読んでいるあなたがスターウォーズファンなら、それだけで訪れる価値があるので、ここではあえて説明はしないが、是非ご自身で確かめていただきたい。(ヒント:すぐに意気投合できるだろう) さて、北沢小西へは、せっかくなので「90周年おめでとう!」を直接言いに行こう。そう・・・やってみるじゃない。やるか、やらないかだけだ。 北沢小西 営業時間 土:11:00〜22:00 日:11:00〜21:00 月~金:16:00〜22:00 火:定休日 北沢小西 〒155-0032 東京都世田谷区代沢 5-28-16 TEL: 03-3421-0932 https://kitazawakonishi.com
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